imato

2024/07/23 20:36



御所市のプロモーションサイト『ごせのね』を作らせていただきました。昨年7月から制作を開始して以来、今回も本当にたくさんの人にお時間をとっていただき、お話を聞かせていただき、助けていただきながらなんとか完成まで辿り着くことができました。


「ね」には「音」「根」「値」といった読み方があります。「音」には「便り」「評判」といった意味があり、「根」には「本来の性質」といった意味があり、「値」は価値という意味があります。『ごせのね』が、御所市に存在する「価値」を読者へ届ける「便り」となり、「評判」を呼び、土の下に隠れていて普段は見えないけれど木(御所のまち)を支える「根」のような存在になるようにという願いを名前に込めました。
市民の方から「御所」が「ごしょ」と読まれてしまうという声を聞き、「御所」という漢字を含んだ名前も検討しましたが、字面的に少し重たくなってしまう印象になることから、少し柔らかく、親しみやすい印象になるひらがなをご提案しました。
土地のあらましや歴史文化、訪れてほしいスポットや滞在施設、暮らしたいと思ったときに必要になる支援情報などに加え、「プロモーションサイト」でありながら、まちが抱えている課題なども伝えていこうという市の誠実な姿勢が表れた内容になっています。また、このサイトもジャーナル機能を付加しており、市民の方たち自身の言葉で日常を伝えることができる設計になっています。オープンと同時に記事を書いてくださったのは、映像作家の中尾広道さん、井上天極堂5代目社長の井ノ上昇吾さん、テガミカフェ(郵便名柄館)の高村るり子さんです。それぞれの目線を通した御所の姿を垣間見ることができますので、ぜひぜひご一読下さい!
長くなりましたが、9ヶ月に渡る制作期間を経て、御所という土地のすごさを実感しています。そのすごい土地の編集を担当させていただいたこと、僕自身を引き出してもらったことに感謝の気持ちでいっぱいです。制作に関わってくださったすべての方に感謝を申し上げます。
この地に豪族が住み着いた古の時代よりも前から約二千年ものあいだ、人々の暮らしは途絶えることなく受け継がれ、続いてきました。そんな営みの積み重ねが育んだ彩り豊かな『ごせのね』が、遠くの、近くの、あなたのもとに、きっと届きますように。
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Credit
編集・ディレクション|赤司研介(imato)
執筆|赤司研介(imato)・大窪宏美(equbo*)
Webディレクション&デザイン&ムービー制作|鈴木人詩(ADRIATIC)
Webコーディング|吉永大・上田真緒(ADRIATIC)
写真撮影|都甲ユウタ
イラストレーション|吉實恵・大原麗加
ロゴデザイン|金本紗希
協力|御所ガール&マタレーゼ・エリック